【8月刊/小説】「ID」(アイディー)

2040年代、極度の格差社会となった日本。

東京には、富裕層が住む地域とスラム街、そしてストリートで暮らす者たちがいた。

シュウとタグ、リン。3人のストリート・チルドレンが混乱の街を舞台にくりひろげる、近未来・青春小説。


本書は、これからますます格差が広がる社会になってしまうと予想される日本をそうさせてはならないという筆者の強い意思のもとに、永い年月をかけて執筆されました。

困難な状況の中でも、子供たちが自分たちで考え、少しでも未来を明るいものにするために決意し、自ら行動し、希望を掴み取ろうとする様が胸をうつ、世の中に微かな光を射すための1冊です。

 

「僕らは、ただのゴキブリじゃない。

   僕らが成長したら、この国を壊す。

 ゴキブリの未来はテロリストだ」

【著者略歴】きよの・かおり

1968年生まれ・福島県いわき市出身。雑誌編集、求人広告制作、広告制作会社などを経てフリーランス・コピーライターになる。

2003年、小説新潮長編新人賞を受賞。受賞作『石鹸オペラ』(新潮社)、他著に『テッキーヤ!』(講談社)、『スパイラル』(ポプラ社)、『万華鏡』(朝日新聞出版)がある。

 

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