そうだ、富山に行こう

4月18日(土)

早朝発の北陸新幹線で富山に向かう。

きょうは、東京赤坂RCの親睦旅行。ご夫妻揃って参加のメンバーも多く総勢20名。北陸新幹線といえば、先月の開業騒ぎは記憶に新しいが、その後は乗車率も50%後とあまり芳しくない噂もちらほら。果たして、車内は空席が目立つ。とはいえ、軽く缶ビールと缶チューハイでこれからの旅への期待を脹らませる。


新高岡駅で下車した後、チャーターしたガイド付きの観光バスにて出発。本日と明日の2日間お世話になる。

まずは「株式会社能作」という鋳物製品を作っている会社を訪ね、鋳込みの現場も見学させてもらう。

この会社、元々は仏具を中心に製造していたという。そのため近年需要が急激に落ち込み、まさに会社は存亡の危機を迎えた。しかし、その窮地を救ったのが、錫という〈曲がる素材〉。フツーなら弱点とも言えるその性質を逆手にとって、デザイナーとともにデザイン性の高い錫の鋳造商品を開発。それが大きく当たって、会社の売上上昇に大きく貢献することになる。海外からの引きも多く、いまや、能作の主力商品となっているというのだ。

製品の販売もしているショールームを見学したが、オシャレ度のたかいモノばかり。思わず目移りしたが、富士山を模した縁起の良いぐい飲み2客と小体な片口を購入。


そこを後に、富山県唯一の国宝を有する瑞龍寺を見学。加賀藩二代藩主前田利長公の菩提寺。たまたま、ボランティアのガイドさんがいらっしゃったので解説してもらったのだが、滑舌良くメリハリの効いた話し方にユーモアもたっぷり。おかげで楽しい見学となった。あとで寺の方に伺ったら、なんと御年80のご婦人。ちっとも年齢には見えず皆で驚いた次第。


今晩の宿、ホテルニューオータニ高岡への帰途、チューリップ畑に立ち寄る。たまたま、軽トラですれ違った畑のオーナーが観光バスに反応したのか、急いで戻ってきてくれて、チューリップ栽培の説明と相成る。これもまた、サービス精神ですな。

富山はチューリップの球根出荷量では日本一を誇るとのこと。桜は過ぎてしまったが、圧倒的に広がる色とりどりの花に女性陣は感嘆の声をあげ大いに満足。


ホテルに戻ってひと休みしてからは、当地の老舗「大野屋」にて夕食。

旬のホタルイカはもとより、刺身をはじめとした料理の数かずを堪能。すべて美味しくいただきました。

ところで、この店の門のところに枝いっぱいに花をつけている桜があるではないか。

この高岡でも桜は終わっているはずなのに、みれば八重桜でもない。ご主人に聞けば、樹齢160を越えるエドヒガンザクラ。道理でこの樹齢でも勢いを感じるわけだ。

一般にポピュラーな桜=ソメイヨシノはエドヒガンザクラとオオシマザクラの交配種。いま日本全国に存在する、ほとんどすべてのソメイヨシノはクローン。だから、同じ時期に一斉に咲くというワケなのだ。

また、交配種であるが故に固有種に比べれば樹命が短いという説も聞く。

いずれにしても、ちょいとした夜桜に出会い嬉しいかぎり。


食事のあとは夜の街へ繰り出す、というお約束。

明日は早朝の出発ということもあり、酒はほどほどにして、最後は名物の〈ブラックラーメン〉を食してホテルに戻る。なんだか、食べて飲んでばかりの1日だったような。